スポーツのコツの話
私は中学生の時、156センチ、49キロのクラスで2番目に小さく、足も3番目に遅いハンドボール部だった。
肩が強いわけでも、イケメンでもない。髪型は坊主で真面目な中学生だった。
それでもキャプテンを任され、最終的に市のMVPに選んでいただいた。
パワーもスピードも無くても戦い方はいろいろあるということを、才能が無いとか引目を感じてる人に知ってほしい。
ハンドボールのことで言えば、ディフェンスの上から強いシュートを打つこともできなければ相手を吹っ飛ばすこともできない私は、速攻でパスをもらいサイドシュートに徹していた。
足が速くない私はディフェンスからオフェンスに切り替わってからスタートするのではなく、相手が打つ前から走り出している。
キーパーが弾いたとき用にディフェンスはいた方がいい場合もあるが、自分が走り出してしまえば私のマークもついてくるしかないためその心配ななくなる。
後出しで私についてきてもハンドボールコートの数十メートルで抜かされることはまずない。
これは、「分析」と「遊び心」が大事だという話である。
客席から他チームの試合を見ているときなんてことないクセに注目して見てたりする。
チャンスで無いとき、なんとなく一回ドリブルする選手や、安全だと気を抜いたとき相手が近くにいても簡単に味方にボールを預けるゴールキーパー。
そういうのを見て、なにしてんの笑 なんて思いながらその相手と当たったときにドリブルを弾いたり、ゴールキーパーからのパスをカットしてそのままノーマークでシュートしたりできる。実際にできた。
中学生でも社会人でもそういうプレーヤーは必ずいる。
正攻法で手も足も出ないくらいすごい選手なんて山ほどいるが、こういう風にずっと自分の頭で考え続けられる選手は極めて少ない。
現在スポーツ頑張ってる方は、いろんな競技の中で、考え続けることで活躍できるチャンスはたくさんあるということを知った上で、自分に向いてる強い戦い方を探してほしい。
そして後天的に鍛えられるところは必ず鍛える。日頃しっかりやっている自分というものが、必ず大事な時に背中を押してくれる。
能力だけに頼ってるやつを嘲笑ってやろう。